投球フォーム修正の難しさについて


2012年12月に放送された戦力外通告を受けた木下投手の映像です。左はプロ初勝利を上げた時の投球フォームで右が解雇通告を受けた後の最後のトライアウトでの投球フォームです。左の投球フォームの方がテイクバックが大きく、胸⇒肩⇒肘⇒手首の順番に各関節がリンクされながら投げれているリンケージシステムの良いフォームでした。しかし、右の映像では前足が降りるタイミングですぐに耳の脇に近づくエイミング式のショートアーム投法のために肩甲骨が寄って弓を引くような動作がないために初勝利を上げた時のような球威を感じることができません。また、投球のフィニッシュ時にグラブで体の回転を止める動作を作るために、腕を深く振り切ることができずに本塁方向への力が向いて行かない動作になっています。
なぜ、これほどまでに極端にフォームを修正したのかは分かりせんが、もし、初勝利を上げた時のフォームを軸として継続し、プロとして必要な制球力を付けるために必要な修正をすれば毎年解雇通告を受けて3年という短命で現役を終えることはなかったのではないかと思います。
プロの選手でさえも投球フォームの修正を失敗すると本来の力を全く発揮できくなるのがこの映像を見ると分かります。しかし、残念ながらほとんどの指導者がボールを耳に近づけて、グラブ側の腕を体の前で止める指導をしている方が多いように思います。是非、この映像を見て指導者の方にも参考にして欲しいと思います。