メジャーリーグで今でも継承される スライディングの原点

 激しいスライディングで相手守備にプレッシャーを与えることで相手チームのミスを誘い、チームの勝利に結びつけることがメジャーリーグでプレーする選手にとって必要不可欠なことなっています。その歴史を辿るとタイ・カップの影響が最も大きく「メジャー史上、最も偉大でかつ最も嫌われた選手」と称されていた選手です。1909年に打撃部門ですべての部門でタイトルを取った優れた打者でもありましたが、カップを象徴とするアグレッシブなスライディングは現在のメジャーリーガーに受け継がれています。試合前にスパイクの歯を研いで相手の選手にプレッシャーを掛けたエピソードもあり、相手選手はそのパフォーマンスが頭に残りそれが脅威となり、カップが盗塁時にスライディングをする時には相手が逃げるようになり、盗塁がしやすくなったということです。

 ミネソタ・ツインズの西岡選手もダブルプレー時のメジャーリーガーのスライディングの激しさに苦労したように、スライディングで相手にプレッシャーを掛けることで相手のミスを誘いチームの勝利に導くことの重要性をカップのプレーから学ぶことができます。