メジャーリーグで今でも継承される打撃理論

 先日、あるテレビ番組の特集で現役メジャーリーガーが歴代の選手の中で最もいっしょにプレーしたい選手のランキングが発表されました。その中に最後の4割打者として有名なテッド・ウィリアムス選手がランキング上位に選ばれました。その中の大きな理由には「彼の理論を学びたい」「素晴らしい打撃を間近で観てみたい」などでした。
 実はレジースミスはボストン・レッドソックスでプレーしていた時に当チームの巡回打撃コーチだったテッド・ウィリアムの影響を非常に大きく受けています。Science of Hitting <科学する打撃>という彼の有名な著書にもレジースミスとの会話が記載されているように、打撃メカニズムや特に打席での考え方が非常に大きく影響しています。レジースミスアカデミーでも生徒に実際に指導をしている打撃の心得などはテッド・ウィリアムの考えと全く同じ内容となっています。

上記がウィリアムス氏の映像です。確立した理論と人間性が上手く表現されています。
 
上記の映像は実際にウィリアム氏が打撃指導をしている映像ですが、これはアッパースイングの指導をしています。ウィリアム氏の有名で分かり安い表現の一つに「レベルスイングは悪くない、ダウンスイングが最も良くない、少しアッパースイングが最も良い」と話しています。アメリカ人流の非常に分かり安い表現だと思います。

上記がウィリアム氏の現役時代のスイングです。全く無駄のない力強いスイングをしています。

 メジャーリーグが現在でも高いレベルを維持しているのは歴代の選手の偉業を尊重し、今でも若い世代の選手達がその理論を継承していることではないかと思います。
時代がどんなに進もうと確立された理論に基づいた理論が決して色褪せることなく永遠に次の世代に受け継がれると思います。
また、その理論をテッド・ウィリアム氏からレジースミス、そしてレジースミスベースボール:ジャパンを通して日本人の選手に受け継ぐことができることに誇りを感じると共に大きな責任を感じながら日本の野球少年の技術向上に貢献して行きたいと思います。