1990年代 ナンバー1 強肩外野手 モンデシー

 前回、ロサンゼルス・ドジャースの5年連続新人王を輩出したことについてブログに掲載しました。スミスというと打撃面の指導に目が行きがちですが、実はメジャーリーグ歴代で5本の指に入る強肩と現在でもアメリカの野球関係者の間で語られており、スローイング指導にも高い定評があります。スミスが育成した選手の一人にラウル・モンデシー外野手もその一人です。パンチ力のある打撃に加えて素晴らしい強肩の持ち主です。腕を大きく振り、胸郭からボールを投げているのが分かります。特にライト線のファウルエリアから2塁打性の当たりで走者を2塁進塁を誘い出し、走者が1,2塁間に差し掛かるところから矢のような送球を2塁へ、そして2塁手がすかさず1塁へ送球してアウトにするテクニックはまさにメジャーリーガーのプレーと言えます。スローイング方法、クッションボールの処理、刺殺、捕殺などスミスの指導は打撃だけではなく、外野守備にも生かされていることが分かります。

 スミスがドジャースのコーチをしていた時にモンデシーがスミスに「本当に肩が強かったのかい?」と冗談で聞かれ、それを真に受けたスミスは「そのうち見せてあげるよ」と言ったそうです。その間、打撃投手などで肩の強化を図り、十分に肩の調子が戻った時にモンデシーと共に外野守備を受けたそうです。その時に偶然に他球団のメジャーリーグスカウトがスミスとは気付かずに、その動作を見て当時のラソーダ監督に「あの選手は誰だ?」と聞いたそうです。そしてラソーダ元監督は「入ったばかりの新人でスイッチヒッターだ。そして、まだフリーエージェントだよ。」と冗談で話をしたところ、その話を真に受けたスカウトが「是非、契約をしたい。」と話したそうです。そして、練習を終えてダグアウトに戻るとその選手は何とレジースミス、スカウトは呆然としたということを良く笑い話で話していました。