レジー・スミスという存在が、いま再び「正しく」評価される理由

レジー・スミスという存在が、いま再び「正しく」評価される理由

レジー・スミスが、2026年8月15日、ロサンゼルス・ドジャースが設立したチーム独自の名誉殿堂「Legends of Dodger Baseball」第10人目のメンバーとして表彰されることが発表されました。

これは単なる功績表彰ではありません。ドジャースという球団が、自らの歴史と哲学を象徴する存在としてレジー・スミスを「レジェンド」として正式に位置づけた、極めて意味のある出来事です。

レジー・スミスは、数字だけを見ても一流の成績を残した選手です。しかし、彼の本当の価値は、スタッツやタイトルだけでは語り尽くせません。インテンシティ(覚悟)、知性、再現性、そして恐れを知らない姿勢。それらすべてを高い次元で併せ持っていた、極めて稀有な選手でした。

実際、彼とともにプレーした多くの名選手や指導者たちは、「レジーはただの才能ある選手ではない」「野球を深く理解し、考えながら戦う真のプロフェッショナルだった」と口を揃えて語ります。

今回の映像の中で語られた、「ハンク・アーロンに次ぐほど素晴らしい選手だった」という言葉は、最大級の賛辞と言ってよいでしょう。MLB通算本塁打755本という歴史的記録を持つアーロンの名を引き合いに出して語られる存在。それがレジー・スミスという選手です。

彼は、力任せではなく、構造を理解し、身体の使い方を知り、常に「なぜそうなるのか」を考え続けた打者でした。それは現役時代だけでなく、引退後の指導哲学にも一貫して表れています。

レジー・スミスの理論は、一時的な流行や感覚論とはまったく異なります。再現性があり、世代や国境を越えて通用する、本質的で普遍的な野球の考え方です。

私は、レジー・スミスの教えを直接学び、その技術と考え方に触れてきました。そして日本において、彼の理論を「正確に」「誤解なく」伝える役割を担っていると自負しています。

今回のレジェンド表彰は、彼の価値がようやく「時代に追いつかれた」出来事だと感じています。かつては理解されにくかった考え方が、現代野球において再評価され、ついに球団公式の形で歴史に刻まれる。

これからも私は、レジー・スミスの技術、思考、哲学を日本の選手、指導者、そして野球を愛するすべての人に向けて、誠実に、丁寧に伝え続けていきます。

レジー・スミスという存在は、過去のレジェンドではありません。いまも、そしてこれからも生き続ける「野球の本質」そのものなのです。

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