メジャー流 変化球打ち

 ワールドシリーズ第5戦でのベルトレ選手がカーペンター投手のカーブを打った同点本塁打のシーンです。
この打ち方を見ても分かるようにヒザを地面に付いて低くなって打っているのが分かります。なぜ、これだけ低く重心を下げて打つか?理由は以下の3つが挙げられます。
①resistance  (抵抗力)— 下半身の抵抗力を使うため。
②leverage (梃子作用) — 下半身の梃子の作用を使うため。
③maintain bat path (バット軌道の維持) — バットの軌道を一定に維持しながらスイングをするため。

スミス曰く、当時ロサンゼルス・ドジャースでフィールドコーディネーター(マイナーリーグ統括責任者)としてマイナーリーグのコーチを指導し、それをドミニカ共和国のドジャースアカデミーに持ち帰ったコーチがベルトレ選手に指導し、そのドジャース流の指導で身に付けたということです。
 この理論を分かりやすく表現すると例えば送りバントの際に低めのボールは重心を低くしてバントをします。もし、バットの先端だけ下げてバントをするとフライになる可能性が高くなります。このように重心を低くすることで下半身の抵抗力を使いながら正確にボールを捉えることを可能にするのです。