Eiichi Watanabe

渡邊栄一くんは小学4年生から片道を約2時間を掛けていわき、南相馬のベースボールキャンプに参加してくれました。野球に取り組む姿勢が非常に素晴らしくまた適応能力にも優れています。そのために短期間で技術向上をしました。それでは栄一くんの技術向上をしたポイントを簡単に動画の下に解説致します。

打撃面

①ボールを打ちに行く時の始動が早過ぎていたためにボールを捉える時には力がほとんど抜けていた状態でしたがタイミングの取り方を習得してから力を分散することなく強いインパクトでボールを捉えることができるようになりました。
②インパクトのポイントが前過ぎるために足を連動した打撃をすることができませんでしたが、両肘の使い方を習得しインパクトのポイントを以前よりもかなり手前までに引きつけられるようなり、長くボールを見ることができるようになりました。
③スイング後に上体が前に倒れるように背骨の角度が変わっていたのでバットの軌道が変わってしまうためにゴロが多かったが背骨の角度を変えずに回転をすることができるようになったことで、ライナーで打ち返せるようになりました。


投球面

①左の映像をリリースする瞬間に少しパイスローになり、前足が着地した時にすでに手首が返ってきていました。そのためにリリース時にボールの外側をなでるような動きになっていたためにカット回転をしていました。しかし正しい腕の振りと手首を返すタイミングを習得し、伸びのあるボールを投げることができるようになりました。
②ヒップファストの動作を見につけて力を分散することなく重心移動ができるようになった。
③胴体部をヒップファストから前に倒してテコの作用を使うことで腕だけではなく体全身で投げることができるようになった。

 
 栄一くんは野球技術も素晴らしいですが昨年、アメリカのロサンゼルスで開催されたワールドベースボールクラシックのツアーに当時4年生で一人で参加した勇気とガッツのある選手です。Play for passion (気持ちでプレーする)という意味ですがそれを持っている非常に数少ない選手の一人だと思います。これからの活躍を心から楽しみにしています。