Archive for 9月, 2014

PostHeaderIcon 肘を故障を防ぐスローイング方法

 今年のメジャーリーグシーズン開始直後から、例年になく多くの投手が肘を故障して手術を受けるということが話題となりました。また、前半戦に大活躍をしたニューヨークヤンキースの田中投手も肘の故障で戦線を離脱しました。手術を回避して違う方向性で治療をしていますが、復帰の目途が立たない状況です。

 これらの問題はメジャーリーグだけの問題ではなく、たくさんの野球少年も同じく肘の故障に悩まされています。その中でなぜ肘を故障してしまうのかをレジースミスベースボールの見解として解説してみたいと思います。しかし、実際にメジャーリーグ界でもなぜ、これだけの肘の故障者が出るのかを確定することが難しい状況です。様々な意見があると思いますが、一つの意見と見解として皆さんに伝えることができればと思います。

原因1 投げ過ぎによる故障 

単純に投げ過ぎによる関節や靭帯への負担が患部の炎症を起こして故障の原因となります。炎症を起こしている時に、さらに無理をすることで、骨にまで悪影響が出ることになります。

原因2 肘に負担が掛かるスローイング方法

下記にレジースミスのスローイングの動画を掲載します。

下記がレジースミスのスローイングについて解説したファイルとなります。

スローイング

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この投げ方にいくつかの肘に負担を軽減する動作があるので、解説します。

①リンケージシステム
胸郭よりも前に肘が出ることがなく、胸郭→肩→肘→手首→指というように各関節をリンクさせながら順番に投げていることが分かります。この動作をすることで各関節や靭帯に掛かる負荷を分散させることができます。肘だけが前に出てしまうと、その肘の部分に負担が掛かります。また、この動作にしなりがあればあるほど、球威が増し、故障を防ぐだけではなく、強いボールを投げることを可能にします。

②大きい筋肉群を使う
大きな筋肉のグループと小さな筋肉のグループとではどちらが大きな力を出すでしょうか?もちろん大きな筋肉のグループの方が大きな力を発揮します。小さい方の筋肉のグループは肘、上腕となります。それに対して大きな筋肉とは肩の周辺の筋肉と背中にある広背筋となります。特に広背筋は背中の後ろを大きく覆っている筋肉のために大きな力を発揮します。
そのために、スミスのスローイングを見て頂いて気づかれる方もいると思いますが、かなり高い位置でボールをリリースしているのが分かると思います。肘からボールを押して投げるのではなく、肩と広背筋の筋肉を使って投げているので、大きな力を発揮することができ、さらに肘の負担を軽減させることで肘の故障を防いでいます。

指導者の肘や肩の故障を見抜く方法

 特に大事な大会前になると選手は故障があるにも関わらず試合に出たいがために、無理をしてしまう傾向が強くあります。そのためにさらに怪我が長引いたり、さらにはそれで野球人生を絶たれる可能性もあります。そこで一つのアドバイスです。どこか痛い選手は必ず何らかのサインを出します。そのサインとは肘が痛い場合は肘の曲げ伸ばしをします。また、肘を下げて投げるようになるので、さらに負担が掛かるようになります。また、肩が痛い選手も肩を回します。また、肘痛と同様に投げる時に肘を上げずに投げるようになります。肩に負担が掛かるからです。
両方の症状に共通することが、患部の違和感があると肘を下げて投げる傾向が強くなります。私の見解ではこの動作が非常に良くないと判断しております。つまり、スローイング動作に悪い影響が表れて、それが悪い癖として身についてしまうことです。それにより球威のあるボールを投げることができなくなってしまいます。痛い時はすぐに休養をすることが大事だと思います。

 故障の原因となった選手のエピソード

 約10年前にシカゴカブスのマイナーリーグに所属していた韓国人の選手の肩のリハビリのアシスタントをした時のエピソードを紹介します。その選手は韓国の大学野球からマイナーリーグの選手となり、捕手をしていました。捕手のインストラクターからスローイング方法の指導を受けましたが、彼は捕球後から2塁までの送球スピードが1,8秒と非常に早かったために、スローイング方法の修正を受け入れませんでした。それから約1年で肩を故障しました。本人が私に話してくれた肩を故障した理由に「送球スピードが早いことを過信して、メジャーリーグ流の指導を受け入れることができなかった。」というこうでした。韓国の大学野球は年間で約50試合、プロとなるとほぼ毎日です。メジャーリーグでワールドシリーズまで進出するとなると年間で約190試合近く出場します。彼にはそこを理解できなかったという訳です。捕手は投手が投げた分だけ必ず返さなければいけないために、どの野手よりもボールを投げる機会があります。それだけ肩や肘に負担が掛かるポジションということです。その後、リハビリの成果はなく、引退をしました。どんなに才能があっても怪我をしてしまったら、その才能は開花されません。どうかこのブログが皆さんのお役に立てることを祈っております。

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