メジャー流:打撃 デレク・ジーター選手

 ニューヨーク・ヤンキースの11代目キャプテンとしてヤンキースで5回の優勝に貢献した名選手の映像です。ヤンキースの球団最多安打を記録、メジャーリーグ歴代28人目となる3000本安打を記録しました。現在の通算打率は.314で左投手に対しては.337を記録しています。特に反対方向に打つ技術に優れ、長打率、打率の両方を兼ね備えた打撃をすることができます。

 イエローラインが示すのがインパクト時の腕の形です。ボールを捉えるポイントが他の選手と比較すると非常に近いのが大きな特徴です。それではボールを近くで捉えることのメリットを紹介します。

①選球眼の向上 ・・・ ボールを長く見れるということはたくさんの情報を得ることができるということ。
②パワーの向上 ・・・ 右肘がヘソ付近にあることで下肢と連動することができる。腕が伸びてしまうと腕だけの力となってしまう。
③打率の向上 ・・・ 手首を返さない状態でスイングをすることで、バットのスイートスポットを長くストライクゾーン内で露出をさせながらスイングをすることができるため。
④飛距離の向上 ・・・ ボールの内側を打つようにすることでボールにインサイドバックスピンを掛けることができるようになります。そうすることでボールが切れずに伸びる打球をうつことができます。ボールを前で捉えすぎるとボールの外側を打ってフックスピンとなり、ボールが切れやすくなります。
⑤スイングスピードの向上 ・・・ ポイントが近くなるとその分だけスイングの弧<円>が小さくなり、ヘッドスピードが早くなります。
⑥右打者の右打ち技術向上 ・・・ 走者2塁での右打ちの際に、右打者が右方向に打てるようになることで最低でもゴロで走者を進塁することができます。

 以上約6つのメリットがあります。ジーター選手のスイングの中にはたくさんのテクニックが盛り込まれていることが分かります。特にイエローラインで示されている肘の動作が大きな特徴です。
 それでは今回のブログが皆さんの参考になることを心から祈願しております。